七転び七起き
人生 ゆるーり がんばるくらいで ちょうどいいっしょ
息を呑む美しさ♪ 鎌倉時代の仏像が醸す厳かな空間 「康平寺」
出かけるんなら今日しかないね、と雪が予想された先週土曜日
ようやく重い腰を上げたのは10時頃^^

途中、田原坂万十(過去記事)にお立ち寄り
こちらの前を通るなら素通りはできません^^

230115 田原坂万十1

5個入りの冷凍を初めて購入、1個120円でホカホカより10円安い
これ、絶対お買い得!


さて、国道208号線から県道55号線へ斜めに入ります、ここも初のドライブ道
曲がりくねった狭いカーブを幾重も登り、峠を少し下ったところ
目的の場所はすぐに分かりました

以前、くろさん亭のくろさんの記事を見ていつか行きたいと思ってた場所
山鹿方面を調べていて思い出しました
「霜野山 延寿院 康平寺(しものざん えんじゅいん こうへいじ)」

230115 康平寺1

駐車場は30台位は停められる広さがあります
その駐車場を見下ろすように明りのついた小屋が見えます

「あそこに待機してるんだね」
霜野地区の老人クラブの皆さんが毎日交代で、境内の掃除や康平寺の案内などをされています

この日はあまりにも寒い日だったので
「もしかしたら休みかもね」と話していましたが、とんでもござりませんでした

外観を撮影していると、「どちらからですか」とおじいさんがにこやかに出てこられました
「市内です、今日はどなたもおられないんじゃないかと思いました」と言うと
「月曜日以外は毎日、待機しております」
もう一人、おばあさんも出てこられて、「どうぞ、お上がりください」

230115 康平寺3

階段は少しでも冷たくないようにとの配慮でしょう、タオルが敷き並べられています
拝殿の中はホットカーペットが敷かれ、ゆっくり尻を落ち着けて説明を聞くことができます

230115 康平寺2

老人クラブは現在26人の7班体制で清掃・供花・ガイド・管理をされているそうです
説明してくださったおじいさんは82歳で、もう14年になるそうですが
「昔は40人くらいいたが後に続く人がいない、男性が少なくなりました」
と話しておられました

230115 康平寺6 

 康平寺は、11世紀中頃、後冷泉天皇の康平元年(1058年)
真堂浦(現在の霜野地域)に建立された天台宗の山岳密教寺院です。
「肥後国誌」によると、
「康平元年の創建ゆえに康平寺と名付けられ、四方の谷に四つの法塔と九十九院があり
四明が岳の頂に鐘楼をもち一山の宗が本堂に集まり読経勤行し、多くの寺領を有した」
とあることから、天台宗の一大山岳寺院であったと言われています。
 康平寺が一番栄えたのは鎌倉時代の後半で
現在残っている「千手千眼観音菩薩」や「二十八部衆像」は、鎌倉時代の作です。
 
山鹿探訪なびより)

本堂の壁には、老人クラブの表彰状や
ここを訪れた方達が送ってくれた写真が所狭しと飾られています
公孫樹の落葉で黄色の絨毯が広がったときに、鳥瞰で撮った写真がたくさんあります

230115 康平寺4

なにやら、奥の方に見えていますよ^^
参拝して、早速奥の収蔵庫を見せていただくことに

230115 康平寺5

一歩入るや、もう感嘆の声すら出ない、それは厳かな空間でした
実は本物を目の前にするまでは、せいぜい大きさは50cmくらいかなと
思い込んでいたので、意外と大きな仏像群にびっくり!

では皆さんもご一緒にどうぞ?♪

230115 康平寺7

県指定重要文化財の「千手千眼観音菩薩立像」です

230115 康平寺8

樟の寄木造りで、江戸時代に一部補修はされているようですが
観音様から伸びる千本の手が・・・いや実際は42本の手が見事です

合掌を除き、この手の全てに持ち物があり
お参りする場合は、どの手にお願いするかを決めないといけないそうです
持ち物とお願い事の資料はこちらで頂けます^^

弟子の二十八部衆を従えてはいますが、厳めしいお顔ではなく
なんとなく愛らしい表情でしょ♪

230115 康平寺9

そして、県重要文化財の「二十八部衆像」
千手観音に帰依した「帝釈天」を始めとする二十八体の天部の仏像です
大きさはらぼっちと比較したら分かりますかね

230115 康平寺10

千手観音と二十八部衆像が全て揃っているのは、熊本県では康平寺だけ
九州では3寺、全国でも9寺しかないそうです

↓クリックすれが、大きくなります
230115 康平寺11 230115 康平寺12 230115 康平寺13 230115 康平寺14

ちょっと気になる像をみてみましょうか
鷲のように鋭いくちばしと羽を持つ「迦楼羅王像(かるらおう)」
手つきから横笛を持っていたのだろうと言われています

230115 康平寺15

寺の門前でよく見かける仁王の阿吽像もありました
二十八部衆の一人だったんですね^^

230115 康平寺16

これは「毘沙門天」の凛々しい表情、目力がすごいでしょ
素人がこんな写真を取れるほど、近寄れるのがすごいところです

230115 康平寺17

そして、もう一つ貴重な県重要文化財があります
「地蔵菩薩像」です

230115 康平寺18

平安時代初期の作で、内彫のないカヤの木の一木造りです
救いのために右足を踏み出している姿に彫っているそうです
そう言われれば、少ーし右足が出てますかね^^

頭部や胸部の出っ張った部分はうまく年輪を利用して
立体感が表現されていると説明して下さいました

ちょっとこわい表情のようにも見えます

230115 康平寺19

本堂に戻ると、お茶とお菓子が用意されていました
お茶を頂きながら、またひとしきりお話を聞かせていただいたんですよ

子供の頃はこの本堂にあの仏像が押し込められていて怖くて入れなかったとか
細川護熙氏がここを訪れ、このままではいけないということになり
奥の新しく今の収蔵庫が建てられることになったこととか、そりゃもういろいろと^^

じじばばを連れてきたら、喜ぶだろうなと考えるのはどうも熟年だけではなさそうです
「皆さん、次は誰それを連れてこようと言われて帰られますよ」とのこと

長く寒い思いをさせてしまいご迷惑だっただろうに最後まで嫌な顔もされずにいて下さいました
丁重にお礼を申し上げましたが、本当に心洗われるひとときでした

よかった?浄財をケチらなくて(笑)

最後に、壁に飾られていた鳥瞰写真の場所に上ってみました
秋はカメラ小僧の三脚が列をなすのでしょうね^^

230115 康平寺20

このような素晴らしい国宝級の重要文化財がこんな近くにあったとは驚きでした
でもこのような財産が700年も残されてきたのは
どんな戦乱の世であっても、寺院の僧や霜野の村人が大切に守ってきたからでしょう

県外からも多くの見学者が後を絶たないというのがよくわかりました

素晴らしい出会いをありがとうございました♪


<霜野山 延寿院 康平寺>
[所在地]熊本県山鹿市鹿央町霜野1870-2
[開館時間] 9:00?16:00
[入場料] 無料
[休館日] 月曜日
[アクセス]地図はコチラ


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テーマ:熊本のこと - ジャンル:地域情報

コメント
行かれましたね♪
びっくりされたでしょ、すばらしかったでしょ・・・私なんてもう写真撮ることも忘れてましたよ。
(拝観者の方が多かったこともありますけど)
改めて今回拝見して、すばらしさを噛み締めました。
ありがとうございます。


・・・それにしても、地蔵様の見え方・・・ちょっと怖いかも(笑)
2011/01/17(月) 21:44:26 | URL | くろさん | [ 編集 ]
そうかぁ~・・・我が家は
秋に行こう!(笑)

相変わらず、素晴らしいですね。

地蔵菩薩様、最初の写真を見たときに「なんて優しいお顔なんだろう!」と思ったら・・・
能面もそうですが、見る角度で変わるんですね~(^^;
確かに怖い(笑)

それに比べて、阿吽像!
笑いながら踊ってる風にしか見えないのは私だけ?(^^;
2011/01/17(月) 23:23:07 | URL | mam | [ 編集 ]
くろさんへ
はい、ようやく行ってきました^^
この後、くろさんの出された宿題も解決したかもですよ

もう、テンション上がりまくりでした
これは国指定にせんといかんだろう、なんて勝手に二人で話してました^^
こちらこそ、こんな素晴らしい場所を教えていただき
ありがとうございました
2011/01/17(月) 23:50:05 | URL | らぼっち | [ 編集 ]
mamさんへ
ここは神社らーの会員は必須科目だそうです^^
仁王像は、おっしゃるとおりあいかわらず、ダンシングポーズでした
900年前からあのポーズなんですね^^
地蔵様は目を黒くしたら、優しくなりそうなんですけど♪
秋はテルル会長が帰ろうと言わなくなるかも^m^
2011/01/17(月) 23:58:21 | URL | らぼっち | [ 編集 ]
すごいなぁ
ちゃんと残されていて
地域の方々がお手入れされ 説明までして下さるなんて!
宝物ですよね

京都の三十三間堂と一緒?28部衆っていうんだ
お勉強になりました
阿修羅王もいるんですよね

千手観音の持ち物とお願いの資料が・・・気になる
何をお願いしたのかなぁ^m^
2011/01/18(火) 00:16:46 | URL | KIKO | [ 編集 ]
ありがたいですね
いいお顔の御仏像を
たくさん見せていただきましたねえ。ありがとうございます(^o^)
2011/01/18(火) 21:05:52 | URL | JOKER | [ 編集 ]
KIKOさんへ
すごいですよね、感動しちゃいました^^
ここの二十八部衆は京都の三十三間堂の少し後に造られたようです
阿修羅王もいますよ
たぶん、迦楼羅王像の後ろがそうです
うーん、写真で見るとあの阿修羅ほどイケメンではありませんね^^

願い事はひ・み・つ♪
迷いに迷いましたけど^^
地域の宝物として守ってくれている老人クラブに感謝です
2011/01/18(火) 21:15:20 | URL | らぼっち | [ 編集 ]
JOKERさんへ
仏像群に魅せられてしまいました
まぁ、阿修羅人気以来、仏像ファンも多いので
これはマニアックとは言わないのではないでしょうか(笑)
2011/01/18(火) 21:22:39 | URL | らぼっち | [ 編集 ]



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