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七転び七起き
人生 ゆるーり がんばるくらいで ちょうどいいっしょ
半世紀前
子供の頃…

実家のある地域は冬になると大雪になっていた
多い時は1m以上も、学校へは父にトラクターで雪かきしてもらって通った

歴史的にも大雪が降ったことがあって
家全体が鎌倉状態になったという記憶もある

当然、雪の日に農家の外仕事は無理になる
そんなときに母は編み機を出してくる

とっちんは毛糸の輪っかになった束を両手首にはめる
母は向かいでその束から毛糸の玉に巻いていく

玉ができると編み機にセットしてセーターを編み始める
パンチカードがあったかどうかは覚えていないけど編み機は長かった

シャーシャーとキャリッジを右に左に動かし
そうそう、時にはたくさん並んだ編み針を出したりして操作してたなあ

今のようにヒートテックもフリースもない時代
母の編んでくれたセーターは温かかった

洗い方も良くなかったのか、それとも成長が早かったのか
セーターが縮むと解いて毛糸にして蝋のようなものでしごいていく

再び毛糸の輪っかとなり母は今度は大きめに編み直す
50年以上前、一家に一台⁈と言われてた頃かな

きっと母の嫁入り道具だっただろう編み機
その編み機で編んでいる光景は冬の風物詩だった

今年もう雪は降らないかもしれないとのことで
ふと大雪の子供の頃を思い出したのだった


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